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歯周病治療

歯ぐきから血が出る・ぐらぐらする

歯が抜ける原因の第1位は「歯周病」!

20年ほど前まで「歯槽膿漏(しそうのうろう)」とよばれていた症状は、現在「歯周病」という呼び方のほうが一般的になりました。歯槽膿漏は、進行すると「歯茎(歯槽)から膿を出してくる」ことからきています。
つまり、歯槽膿漏とは歯周病の進行した状態(重度歯周病)を指して呼ばれていたわけです。しかし、現在は進行の程度にかかわらず「歯周病」という言葉が使われています。

歯周病とは歯周組織という歯を支える組織がゆっくりと破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまう病気です。「サイレントディジーズ=静かなる病気」とも呼ばれており、自覚症状がほとんどないまま、ゆっくり病状が進行してきます。そのため、自分で「おかしいな?」と気がつく頃には手遅れになっていることが多いのもこの病気の怖いところです。

日本では35歳以上のほとんどが歯周病患者であると言われていますが、実際のところ、歯周病のない健康な歯茎を持つ人は100人中1人もいない、とまで言われています。

歯周病は歯を失う最大の原因
歯が抜けるのは年齢によるものではなく、歯周病が原因である場合が大多数を占めています。日本では 35 歳以上の 8 割が歯周病であり、歯周病大国とも言われています。歯周治療が必要な方はおどろくほど多いです。

歯周病は早期発見が大切
歯周病は自覚症状がほとんどなく、痛みがあったり自覚できるようになっているときには、すでにかなり症状が進行している場合が多いです。気がついたら手遅れになっていることも多く、歯茎から血が出る、歯がぐらつくなどの症状がある場合は、早めに診察を受け、歯周再生治療をされることをおすすめいたします。

虫歯の進行段階と治療法

歯周病が及ぼす悪影響

歯周病は糖尿病の一種であると言われたり、全身疾患を発症しやすいといったデータがあり、生活習慣病の一つである歯周病は心臓・循環器疾患や糖尿病といった他の生活習慣病に深く関わっています。
歯周病を「歯ぐきのたんなる出血」と思うのは間違いです。歯周病かなと思われる出血があったら即座に診療を受けてください。
歯周病が引き起こす病気には以下のようなものがあります。

糖尿病

糖尿病の患者さんには重度の歯周病が見られ、糖尿病には網膜症・腎症・神経障害・末梢血管障害・大血管障害などの合併症があり、歯周病も合併症の一つと考えられています。
糖尿病と歯周病の因果関係はまだ不明ですが、免疫機能が低下していることは事実なので、歯周病をふくむ「感染症」にかかりやすいということは言えます。

心臓病

口腔内細菌が血流に入り、心臓の血管の脂質の垢に付着し塊を形成し、心筋梗塞や動脈硬化などを誘発すると言われています。「血栓の起きた部位から、歯周病原菌が見つかった」という研究データもあり、歯周病と心臓病は関係があると思われます。

肺炎

口の中の健康状態と呼吸器系の健康状態は関係があり、歯周病菌が気管内から肺まで達することで、肺炎になることがあります。
特に「誤嚥性肺炎」と呼ばれる、高齢者特有の肺炎の場合は、口の中の細菌を肺に吸い込む可能性が高く注意が必要です。

早産・低体重児出産

歯周病の思わぬ影響に「早産」も挙げられます。
これは歯周病の影響で作られたサイトカインという物質が子宮を刺激して早産させてしまうのではないかと考えられていますが、現在のところ完全には解明されていません。
陣痛に似た筋肉収縮が起こるため、早産や低体重児の出産を引き起こす確率は高いです。

歯周病の原因ってなに!?

お口の中には300〜500種類もの細菌が住んでいると言われています。
といってもそれがすぐに悪さをするわけではありません。歯ブラシがきちんとできていなかったり、糖分をとりすぎたりすると、それらの細菌が歯垢(プラーク)と呼ばれるものを歯面に形成し始めます。

この中のうちの数十種類にも及ぶ歯周病菌が歯周病をおこす原因になっています。そして、この歯周病菌が出す毒素が歯の周囲の組織を破壊していきます。
つまり、歯周病の原因は歯垢に含まれる歯周病菌なのです。

こんなことも歯周病を悪化させる原因!?

直接歯周病を起こす原因である歯周病菌の他に、歯周病を発症させやすくする、また進行させやすくするものがあります。

歯石

歯石があると、表面に歯垢がつきやすくなります。
歯垢がつきやすくなると、歯周病が発症しやすいです。

並び、噛み合わせが悪い

ブラッシング時の磨き残しが出やすかったり、噛み合わせの力が偏ると歯周病のリスクが高まります。

喫煙

ニコチンや一酸化炭素の影響により、歯茎の血行が悪くなったり、免疫力低下、唾液減少を引き起こし、非常に高リスクです。

不適切な食習慣

糖分を多く摂取する、間食が多い、軟らかいものばかり食べるなどの食習慣は歯垢をたまりやすくします。

歯ぎしり、食いしばり

歯に強い力が加わると、歯周病による骨の吸収が加速度をつけて進むことが分かっています。

妊娠

妊娠時に急増する女性ホルモンの影響で歯周病を発症、進行しやすくなります。

不適合な詰め物、かぶせ物

詰め物やかぶせ物に段差があると、その部分に歯垢がたまりやすくなります。

ストレス

ストレスが多いと唾液が減少するため、口の中の洗浄作用が落ちて、歯周病のリスクが高まります。

歯周病治療ってどんなことをするの?

歯周病の治療は歯周治療と呼ばれ、歯科治療のなかでも虫歯治療と並んで最もよく行われる治療の一つです。進行段階により治療法は変わってきます。
そのため歯周治療を行う前に進行の状況を把握するための歯周病検査を行い、病状に合わせた治療を行います。

一般的に病状が重いほど、治療期間は長くかかります。進行段階別の症状と治療法は次の通りです。

1 軽度歯周病(歯肉炎)

歯茎(歯肉)に炎症がおきています。歯磨きの時に出血したりします。
歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)の深さは3ミリくらいです。

治療法

ブラッシング指導
歯磨きの仕方に問題がある場合が多いため、ブラッシング指導を行います。
自宅でもきちんと磨けるように一人一人にあった方法を提案していきます。
この段階だとブラッシングだけでも改善がみられます。

スケーリング
なかなか取れない歯の汚れや歯石を、スケーラーという器具を使ってきれいに除去します。

2 中等度歯周病

歯を支えている骨(歯槽骨)が破壊され始めています。
歯茎から頻繁に出血します。骨がだんだん下がってくるのに伴って歯周ポケットがますます深くなります。
口臭が出てきたり、歯茎が下がるので冷たい水がしみたりします。
歯周ポケットは4ミリ〜6ミリほどになります。

治療法

スケーリング・ルートプレーニング
スケーリング後、キュレットと呼ばれる器具で歯周ポケットの中の歯垢や歯石もしっかり取り除きます。それと同時にざらついた歯面を丹念に磨いて、歯垢が付きにくいようにします。

3重度歯周病

歯槽骨は3分の2以上なくなっています。歯茎はますます下がり、歯が長く見えるようになります。膿が歯茎から排出され始め、口臭がきつくなってきます。歯がグラグラして噛みにくくなり、最終的に歯が抜け落ちるという結末を迎えます。歯周ポケットは7、8ミリ以上です。

治療法

ここまでポケットが深くなると、手探りで歯面の清掃をするのに限界がでてきます。そこで、さらなる治療法として次のような歯周外科治療を行うことがあります。これによって自宅でのセルフケアも行いやすくなります。

フラップ手術
歯茎を切り開いて、露出した歯根に付いている歯垢や歯石などの汚染物質を徹底的に除去します。感染している歯茎も除去します。
また、場合によっては、骨などの歯周組織を再生させる歯周再生療法を行う場合もあります。しかし、すべてのケースで効果があるわけではありません。

歯周再生療法
・GTR法

破壊された骨や歯根膜などの組織を再生させる方法です。歯茎を切り開いて、歯根表面をきれいにした後、特殊な膜を挿入して組織の再生をはかります。

・エムドゲイン法
エムドゲインゲルという薬を歯根の表面に塗って、歯が生える時と同じ環境を作り出し、骨や歯根膜を再生させます。

ここに注目!!

歯周病を予防、または進行させないためには上記のような、歯周病菌を取り除くケアの他に、根本的に食生活の改善、体調管理、歯並びや噛み合わせを整えることも大事です。

当院では歯周治療で対症療法を行いながら、食事指導、生活指導なども行っております。
また、歯並びや噛み合わせを整える方法として、矯正治療やインプラント治療をお勧めする場合もあります。そうすることで、ご自分でメインテナンスがしやすくなり、お口を健康な状態に保ちやすくなるからです。

虫歯よりも怖い?歯周病

「虫歯もできたことないし、自分の歯は健康だ」と思って一度も歯医者に行ったことがない、という人が実はひどい歯周病だった、ということがありがちです。それほど、歯周病は初期の頃にはほとんど症状を出さず、気が付いたら骨が破壊されていて、いきなりあちこちの歯がグラグラしてくるのです。しかも失われた骨は自然に戻ってくることはありません。

虫歯も歯を失う原因の一つですが、歯周病の場合は骨がなくなりますので、一気に多くの歯がダメージを受けることが多いのです。一気に歯を失うショックは計り知れないものです。

しかも、歯周病で歯がぐらついてくると、物がかみづらくなるばかりか、歯ならびが変わってきてすきっぱや出っ歯になったりなど見た目も悪くなりがちです。また、歯周病菌が全身に回ることで心疾患、脳梗塞、肺炎、糖尿病、消化器系疾患、早産や低体重児出産の原因になることも分かっています。
つまりただ歯を失うことだけが歯周病の恐さではないのです。

歯周病は予防できる病気です

歯周病は歳をとったらかかるのが当たり前、と思っている方もいらっしゃるでしょう。しかし、ほとんどの場合、歯周病は心がけ次第で予防することができます。歯周病が「生活習慣病」と言われるゆえんです。

歯周病予防は歯磨きだけしていればよい、というものではありません。
健康的な生活習慣、食習慣、また自宅でのきちんとしたブラッシングに加え、歯科医院での定期的なメインテナンスを受けることが大切です。

歯周病治療に「終わり」はないのです。
「悪くなってから」ではなく「悪くならないように」治療を受けるような、予防歯科の考え方が重要です。

「ゆめの森歯科ふじさわ」ではより精密な診断を行うために、位相差顕微鏡を使って患者様のお口の中の細菌を調べ、一人一人に合った最適な治療法を提案いたします。

また、藤沢市の歯医者では珍しく、歯周病専用のチェアーも備えております。
歯周病を予防して、一緒に健康な体を目指していきましょう!

位相差顕微鏡による精密な歯周病検査

「ゆめの森歯科ふじさわ」では歯周病の治療のために位相差顕微鏡を使用して歯周病検査を精密に行っています。口の中の汚れを顕微鏡で見ることで、現在の細菌の状態を確認して、歯周病になりやすいか、どのような状態かがわかります。歯周病の早期発見に役立ち、患者さんにとって、最適な治療法を導き出せます。

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